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▷ コンセプトは「まちのロビー」

小川町は小高い山に囲まれた、人口3万人弱の小さな盆地です。名のしれた観光スポットこそありませんが、長閑な風景や暮らしには地域の文化や知恵が残り、暮らしを観光する町として私たちは大きな可能性を感じています。

そんな町の真ん中に建つこの石蔵は、これから新しいまちの風景を生み出す人たちにとっての働く場でありながら、今ある豊かな風景を楽しむための拠点であってほしい。この場所をつくる過程で、そんな想いが私たちの中で膨らんでいきました。

大きなホテルのロビーのように、外から来た人と地域の人が同居して。ちょっと一息お茶をする人もいれば、打ち合わせをする人も、ゆっくり新聞を読む人もいる。それぞれの過ごし方がありながらも、まちに開かれた一つの空間としてそこにある。そんなイメージを描きながら、「小さなまちの、大きなロビー」をキーワードに、コワーキングロビーという場の役割を定めました。コワーキングスペースだけど、働くだけじゃない。遊んだり、学んだり、休んだりと、使い方に限りはありません。

さらには、大谷石が持つ特性を活かしながら、地域資源の循環をも生み出す場所として3つのミッションをつくりました。

  1. 働く人の野性を回復する
  2. 働き方と暮らし方を見つめなおす
  3. サーキュラー・エコノミーをまわす

コンパクトに楽しめる小川町では、その特性をいかすように、町全体を宿に見立てた「まちやど」構想や、歴史ある建物を楽しむまち歩き、里山を駆け抜けるサイクリングツアーなどさまざまな場やアクティビティがはじまっています。NESToでゆっくり過ごすもよし、まちへ出かけるもよし。まちのロビーとして、どうぞ思い思いにお過ごしください。

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