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▷ 『有機農家で新春おもちつき』イベントリポート

有機の里・小川町の地の食材と地酒を楽しむ餅つき会。有機野菜&オーガニックハーブを栽培しているサンファーム高橋さんの農園で、みんなでわいわい準備をしながら、新年につきたてのお餅をいただきました!途中、サンファーム高橋さんの畑をご案内いただいたり、新年らしくビニールハウスの中で書き初めをしたりして、とても充実した一日でした。そんな様子を、NESToスタッフ(NPO法人あかりえ)の高橋がレポートします。


プログラムは下記の通りです。

13:30 コワーキングロビーNESTo集合
14:00 前高谷区民センターに到着
10:30 「役場職員駐車場」に集合→送迎バスで移動
11:00 「サンファーム高橋」到着
11:30  もちつき開始
15:30  イベント終了予定
16:00  送迎バスで小川町まで移動、解散

 

畑でのもちつき

1月8日土曜日、今年のお仕事が始まって最初の週末である日に、小川町の有機農家さんで餅つきをさせていただけることとなりました。

この日の参加者は、NESTo会員さんやそのご家族、スタッフを合わせて、20名弱。少し駅から離れた会場になるため、小川町役場職員駐車場からシャトルバスに乗って向かいました。

雲ひとつなく、風もそれほど強くない最高の餅つき日和でした。

小川町では、農家さんに限らず、飲食店や一般のお宅でも、年末年始にはあちらこちらで餅つきが行われています。シンプルな内容ながら、一体感も味わえるのが醍醐味の行事です。

今回は、広々した畑が会場。新鮮な空気を吸って、日の光を浴びて、会員スタッフ同士でおしゃべりして…、良い一年の幕開けになりました!

 

小川町の中爪にあるサンファーム高橋さん

11時過ぎに会場に到着。まずは、自己紹介を行いました。

県内、都内、なんと栃木県益子市から参加してくださった方もいました。普段、NESToを利用されるときはお一人でお仕事されている方も、この日はご家族と一緒でお父さんお母さんの顔をしているのが、なんだか少し新鮮でもあります。

町内の会員さんもいらっしゃいましたが、流石、「餅つきは毎年家でやっていました。」とのことで、大変心強かったです!

みなさん、専門のお仕事は様々ですが、お餅をついている間も常時どこかで集まり、お話しされている姿が見られました。餅つきがきっかけで新しいプロジェクトなどが生まれたら面白いですね。

さて、今回、会場と道具と、大根おろし用の大根や野菜たっぷり豚汁の提供など、全面的にご協力いただいたサンファーム高橋さん。

野菜担当で農園長の高橋知宏(ともひろ)さん、オーガニックフラワーの生産や加工販売を行う奥さんの愛(あい)さん、大人に混じって農園の案内もこなせる息子の庵地(あんじ)くん、看板犬ベンくんの3名1匹がお出迎えくださいました。

小川町で研修し、就農されてからは20年ほどがたつそう。最近では町内外のイベントに出店されていたり、畑を使ってさまざまな取り組みが行われているため、ますますファンが増える注目の農家さんです。

今年は、田んぼはお休みしていて、もち米は、家族ぐるみで仲の良い「だいこんや農園」さんのものを使用するとのことでした。

「一回このお米でもちをついてみたんですけど、すごく頑固なもちで、つくのがちょっと大変かもしれません。」と、知宏さん。

頑固なもちとは一体…?つくのが楽しみになりました。

 

畑を案内していただきました

せっかく農家さんにお邪魔しているので、もち米が蒸しあがるまでの間、畑ツアーをしていただくことになりました。

まずは、鶏舎に。今は15羽ほどがビニールハウスの中で生活しています。
卵は町内の飲食店に出荷もするので、殻を固くするような鶏専用の餌も欠かせませんが、余った野菜もたくさん食べているのだそう。

庵地くんが、一番に中に入って、卵を産む箱に卵がないかチェック。そのあと、参加者も中に入って近くで見せてもらいました。

続いて、大量の落ち葉や米ぬかなどでできた苗床へ。
発酵熱を利用して、寒さに弱い野菜やお花の苗を育てるのだそうです。

30〜40℃ほどで、お風呂よりも少し低いくらいの温度の温床。発酵した中の落ち葉などの材は育苗のための土にも使えます。すごく画期的な仕組みですね。

その後、隣のハウスや、資材置き場も見せていただきました。
耕運・除草のための機械や、地面に敷くシートやネットなど、農業に必要な資材はたくさんあるのですね。

一番奥のハウスは、書き初め会場としてお借りしました。
土の上で書道、というのも、貴重な体験です。みんなが注目する中、小学生のお姉ちゃんがお手本で一枚、書き上げてくれました。どんな環境でも、迷いなく筆を動かせる集中力は、大人も見習いたいところです。

この他にも、離れた場所にいくつかの畑があり、普段は車ででかけて作業をしに行かれているのだそうです。

餅つきをしたお庭の前の広い畑も、よく見るとカモミールがたくさん植えてあります。これが、春の連休頃になると一面真っ白のカモミール畑になるとのことで、ぜひまたそのシーズンに訪れたくなりました。

 

年齢関係なく、みんなで餅つき

畑を見終わると、火にかけられた蒸し器の上から湯気がもくもくと上がり、もうお餅がつけそうな状態です。

人生初餅つきという子もいて、子ども達は、臼と杵に興味津々でした。

蒸しあがったお米は、臼の中に直接入れ、まずは杵を使ってこねていきます。このこねる工程で十分にお米の粒をつぶさないと、滑らかなお餅になりません。

体力勝負ですが、高橋さんと男性参加者を中心に、みんなで交代でこねました。

しかし、なかなかつける状態にならず。
これが、最初に高橋さんがおっしゃっていた「頑固なお餅」なのかもしれません。

途中、3つの杵をフル稼働させて、やっと餅つきの時間がやってきました!

待ち構えていた子ども達が代わる代わる杵を持ち、ついてくれました。

真ん中に振り下ろすことはできても、なかなかいい音がしなかったり、力を入れすぎて疲れてしまったり、思うように体を動かせるようになるまでには思ったよりも時間がかかりました。

高橋さんが、振り上げる時は両手の間隔を開けて持ち、降ろす時は両手を柄の先の方に合わせるようにすると、力を使わずにしっかりつけるのだと教えてくださいました。

つき上がったお餅は、ちぎって、紅白大根おろし、いそべ、きなこ、いちご大福などにしていただきました。

愛さん特製の豚汁は、2日がかりで作ったものだそうで、根菜に味がしみて本当に美味しかったです。

 

2022年のはじまり

ひとしきり食べて、お腹がパンパンになった頃、大人はおしゃべりをしながら少しだけ会場の片付けをし、子どもたちはベンくんとボール遊びをするなどして、ゆったりと時間を過ごしました。

また、サンファーム高橋のお野菜の販売が行われ、おみやげもゲットできました。

最後に、トラクターの周りで集合写真を撮影し、みんなの書き初め作品を見せ合いました。

新年早々に開放的な空間でおいしいお餅を食べ、人と出会って話をし、一年の抱負を書き、2022年はきっと良い年になりますね。

サンファーム高橋さんのお野菜やハーブティーは、小川町の中のいろいろな場所で購入できます。また、農業体験をできる機会もあるかと思いますので、気になる方はぜひNESToでスタッフに声をかけてください。

次回は、コロナの関係で開催方法は検討中ですが、同じく有機農家さんに教えていただきながら、大豆からお味噌を仕込むワークショップを予定しています。また会員のみなさんへお知らせをいたしますので、こちらもご参加いただければと思います。

お餅つきにご参加いただいたみなさん、サンファーム高橋さん、この度はありがとうございました!!

 

主催:石蔵保存活用協議会

※この事業は、埼玉県ふるさと創造資金の補助を受けて実施しています。

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